東京21法律事務所所属

弁護士 広津 佳子  Lawyer Keiko Hirotsu Official Site

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2018/3/16
映画「15時17分、パリ行き」を拝見しました
 先日、有楽町の丸の内ピカデリーで、映画「15時17分、パリ行き」を拝見しました。
夜、帰宅前に映画を見ることも多く、丸の内ピカデリーはよく行く映画館の1つです。松竹さんには、たいへんお世話になっております。

 この映画は、ある雑誌の書評で、5つ星の満点が付いていて、ぜひ見たいと思っていました。この映画の見所は、何と言っても、主人公の3人が、実際に、アムステルダム発パリ行きの特急列車の乗客で、無差別テロリストと遭遇し、ライフルと300発の銃弾を保有していた当該テロリストと素手で勇敢に戦い、かつ、テロリストの銃がうまく機能しなかったという幸運に巡まれたご本人自らが主人公役で出演していること、そして、テロリストの銃撃の被害者となった男性とその妻も、俳優ではなく、実際のご夫婦も被害者役として出演されているであったという、さすが映画界の名匠、クリント・イーストウッド監督のチャレンジです。主人公らの渋い演技が光っていて、実話だけに、非常に説得力がありました。

 しかも、3人の主人公うちの1人は、幼少時はADHDと言われ、問題児でしたが、海兵隊のリクルーターとバイト先で出会い、人を救いたいと思うようになり、1年かけて体を鍛えて努力し、その結果、米軍に入隊するも、希望の米国空軍パラレスキュー部隊には、奥行感覚障害という視覚障害で入隊できず、SERE(Survival:生存、Evasion:回避、Resistance:抵抗、Escape:脱走の略)に配属になります。しかし、SEREでも寝坊して遅刻し、落第するという決してエリートではありませんでしたが、ここでの指導が、テロリストの銃弾に倒れた被害者の止血や柔術によってテロリストを気絶させるに至るなど、非常に役に立っておりました。
 しかも、主人公は、幼い頃から深い信仰心を持ち、人を救いたいという心に動かされていました。SER
Eでも、指導教官の指導に違反をするも、それは、彼自身が周囲を救いたい、恥ずかしい死に方はしたくないという思いから出た行動のようで、実在の人物の行動として、自分の信念や心根に素直になると、武器を持っていなくても、素手でも立ち向かおうとする行動をとるのであろうと理解しました。

 過去の成功体験が今後の成功を保証するわけではない、変化の非常に早い現代において、規則やルールにとらわれず、自分の信念や心根に従って行動することの大切さも痛感した次第です。
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