東京21法律事務所所属

弁護士 広津 佳子  Lawyer Keiko Hirotsu Official Site

ブログ
2016/7/10
NASA式 最強の健康法
 経年とともに体型の気になる私は、『NASA式 最強の健康法 「座りすぎ」をやめると、脳と身体が変わる』(ジョーン・ヴァー二カス著、ポプラ新書)を手にとり、意識の改革を心に決めました。

 この本は、宇宙で、無重力状態で長時間を過ごした宇宙飛行士は、地球に戻ってくると、骨や筋肉が弱っているものの、しばらくすると完全に健康を回復するという、彼らの身体の変化をNASAで研究したことを、我々の健康に役立てるべくまとめられた本です。

 骨格筋はその構造と働きによって大きくふたつの種類に分けられ、1つは身体を動かすのに使われる、動かすタイプの筋肉と、もう1つは、主に正しい姿勢を保つために使われる、支えるタイプの筋肉です。スポーツジムのエクササイズでは、前者を鍛えようとしているものの、後者はほとんど使われないそうで、宇宙旅行や身体を使わない生活により重力をあまり使わない状況下で後者の筋肉が弱まれば弱まるほど、機能するミトコンドリアは小さくなり、数も減少し、ミトコンドリアによる酸化的代謝が乱れ、有害な過酸化物質を発生させ、インスリン抵抗性(インスリンが正常に働くなる状態)を生じ、筋肉に中性脂肪が蓄積されるとの記述がありました。

 この本にて様々な提言がなされていますが、結局、健康でいるためには、スポーツジムに通うことより、生活のなかに重力を活用した習慣―Gハビットを取り戻すことのほうが重要のようです。

 意外だったのは、1回立ち上がってまたすぐ座ると、30分間たちっぱなしでいたときと同じように身体はこの動作を1回の刺激とみなし、1時間に15回立ち上がったとしたら、身体はそれを15回の新しい刺激としてカウントし、立ち上がるたびに反応するので、刺激が多いことにより、骨密度もアップするそうです。そして、1日15回立ち上がるにしても、立て続けて15回立ったり座ったりを繰り返すよりも、動作のあいだに完全に刺激が消える時間を挟んだほうが、効果的なのだそうです。
 パソコンの前で作業をしても、15分~20分に1回は立ち上がって、姿勢を頻繁に変えるとよいようです。
 新しいお茶を入れに行く、トイレに立つ、プリンターまで歩く、書庫に調べるに行く等の作業を習慣づけるのがよいと思います。

 その他、すぐにできるアクションとしては、①ストレッチをする、②背筋を伸ばす(姿勢がまっすぐになるほど、下向きに引っ張る力に対して最適な体位を取ることになるので、より重力を活用できる)、③背筋を伸ばして歩く、④階段を選ぶ、⑤立ったまま靴下やズボンを脱着する、⑥料理をつくる、⑦頭を低くする、⑧新しいことを学んで脳を刺激する、外です。

 また、身体に受ける重力の負荷が一定ではなく変化すると、なおさら、重力にさらされることによって得られる効果が高まるそうです。そのようなアクティビティとしては、①ジェットコースター、②トランポリン、③乗馬、④バランスディスク、⑤エクササイズシューズ、⑥オートバイに乗る、⑦遠心装置に乗る等が指摘されていました。

 この本を読んだ後、私は、立ったままで靴下をはこうと試みましたが、最初は、バランスをとろうとすると、足の裏に刺激を感じました。足の裏は、重力の感度を高めるのに必要な部位の1つのようです。
 また、ジェットコースターや回転木馬のような遊園地のアトラクションは、重力の負荷の変化を感じるよいアクティビティだと知りました。楽しみながら、骨密度をアップできるなら、ありがたいことです。来週は連休ですので、久しぶりに遊園地に足を運んでみようと思います。
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