東京21法律事務所所属

弁護士 広津 佳子  Lawyer Keiko Hirotsu Official Site

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2017/9/10
第20回 弁護士業務改革シンポジウム
 昨日は、2年に1度日弁連が開催している弁護士業務改革シンポジウムが、東京大学で開催されました。22年ぶりに東京で開催され、しかも、ホテルではなく、初めて大学で開催されるということで、私も参加してきました。

 一番印象に残ったのが、大学卒業後、20年以上経過して、久しぶりに入った安田講堂と法文1、2号館の変化です。安田講堂では、建替にあたって寄附をしたと思われる諸先輩のお名前が、イスに刻印されていました。
 また、学生時代に授業を受けた法文1、2号館の建物自体は、変わっておりませんでしたが、かつては木造で、落書き等もなされていた教室内の机とイスがすっかり入れ替わっていて、整備されておりました。

 そして、なんと言っても、トイレがきれいで、しかも、女子トイレの数が多く、女子トイレの入口には防犯カメラが設置されておりました。

 おそらく、女子学生の数が増えたためで、しかも、防犯カメラの設置は、女子トイレののぞき見等の不幸な事件が発生したことを物語っているものと思われました。

 シンポジウムの最初のセレモニーでは、東京都知事の小池百合子氏からの祝辞を頂戴しました。
 
 同知事の話では、職員からの内部通報窓口として外部の弁護士が協力したり、職員目安箱にも協力しているとのことです。
 また、東京大学法学政治学科研究科長・法学部長からの祝辞を賜りました。同部長は、社会保障法のご専門の先生ですが、自分が学生時代に、健康保険や年金等の社会保障法に関する講義がカリキュラムとして存在していたかどうか、明確な記憶はありません。社会保障法のご専門の先生が学部長になるのも、時代なのかもしれません。

 シンポジウムは、9つの分科会に分かれていて、私は、企業経営とジェネラル・カウンセルの役割の分科会に参加してきました。最近は、日系企業でもジェネラル・カウンセルに就任される弁護士もおりますが、ジェネラル・カウンセルは、経営者の一員として、実に幅広い業務を遂行されていることを知るとともに、ジェネラル・カウンセルやインハウスロイヤーが増えても、外部の法律事務所の仕事が減ることはない、むしろ、昔からの関係性ではなく、弁護士であるジェネラル・カウンセルが弁護士の能力を判断して、自分の責任で仕事の依頼ができるので、中堅や若い弁護士には、チャンスであるとのご指摘もありました。

 マグロの解体ショーがあるという懇親会には参加できませんでしたが、なかなか興味深いシンポジウムでした。
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