東京21法律事務所所属

弁護士 広津 佳子  Lawyer Keiko Hirotsu Official Site

ブログ
2017/7/26
高度プロフェッショナル制度
 2017年7月15日のブログにて、2017年7月13日に、連合(日本労働組合総連合会)会長が安倍首相と会い、法案の修正を要望し、高度プロフェッショナル制度を盛り込んだ労働基準法改正法案の成立の見込みが出てきたというニュースに言及しましたが、本日のニュースでは、一転して、連合は高度プロフェッショナル制度の政労使合意を見送る方針を固めたとのことでした。本日は、過労死や過労自殺をした方の遺族たちで作るグループや弁護士らが、厚生労働省にて、改正案への反対を訴える記者会見を開いたとのニュースも拝見しました。

 7月13日の連合の容認自体が、多くの連合関係者にとって寝耳の水だったようで、7月19日の夜には、連合傘下ではない労働組合の関係者や市民らのツイッターによる呼びかけに応じて仕事帰りに集まった労働者は、連合本部の前で連合に対するデモを行い、7月21日には、連合内の中央執行委員会では、地方組織や傘下の産別などで反対意見が相次いで、組織内の意見としてまとめることができなかったようです。労働組合の代表であるはずの連合が労働者からデモをされたというのは、異例の事態です。

 今後の法案改正の動きに注視したいと思いますが、私は、収入面(収入額や時間単価)はともかく、仕事の上では、”高度プロフェッショナル”と評価されるよう、努力を続けます(笑)。
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