東京21法律事務所所属

弁護士 広津 佳子  Lawyer Keiko Hirotsu Official Site

ブログ
2016/11/23
「そうだ京都、行こう」「こんな坂、聞いてないよ~」
 今は、都内でも、紅葉真っ盛りです。先日、京都の洛北に位置する、詩仙堂、曼殊院門跡、圓光寺にて紅葉を楽しんで参りました。詩仙堂と曼殊院門跡は、いずれも、2006年秋に、JR東海の「そうだ京都、行こう」のCMで流れたお寺で、境内には、真っ赤に紅葉している樹木もあり、なかなか見事でした。曼殊院門跡の紅葉は、ライトアップも見事でした。

 曼殊院門跡は、叡山電鉄の修学院駅から白川通りを渡って東方面に歩いていきます。門跡まで、残り5分くらいの登り坂で、我々は、前を歩いていた20代と思われる女性3名のグループを追い越して歩いていたところ、「こんな坂、聞いてないよ~」というダチョウ倶楽部の決まり文句をまねた、女性グループのメンバーの声が背後から聞こえて参りました。
  
 確かに、追い越した我々も、無口になって、この坂をひたすら登って足に負担を感じていた頃でした。しかも、持っていたガイドブックには、曼殊院門跡まで坂があるとは書いておりませんでした。

 京都市内には、清水寺や平安神宮など、著名な寺が複数ありますが、洛北にある曼殊院門跡を選ぶくらいですから、なかなかの旅行者と思われます。関西に住んでいれば、東山に位置する曼殊院門跡にたどり付くには、坂があることは認識するものの、当該女子グループは、その言葉から関東ご出身と思われ、坂の存在には気づかなかったのかもしれません。

 今後は、「門跡前には、ちょっとした坂があります。封建から目覚めたばかりの日本が必ず手に入ると思っていた近代国家や列強という「坂の上の雲」とは違い、門跡前の坂を登っていけば、やがてそこには見事な紅葉を目にすることができます。どうぞ、心して坂を登り切って、紅葉を堪能してください。」という趣旨の説明が、ガイドブックやJR東海のCMで必要かもしれません(笑)。
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