東京21法律事務所所属

弁護士 広津 佳子  Lawyer Keiko Hirotsu Official Site

ブログ
2016/5/8
ともだち関係の重要性
「この本の内容を気安く口外しないで下さい」という帯に関心を持ち、橘玲氏の著書『言ってはいけない』(新潮新書)を拝読いたしました。夫も、ちょうど同じ本を購入していて、めずらしく、”以心伝心”となった本でした。

 この本のテーマは3つあります。①努力は遺伝に勝てないのか、②あまりに残酷な「美貌格差」、③子育てや教育は子どもの成長に関係ないという3つですが、美貌格差については、如何ともしがたいと、私自身も認めるところです(2015年5月12日付ブログ「美貌格差」)。自分を信じて、努力を続ける他はありません(笑)。

この本で最も印象に残ったのは、子育てや教育は子どもの成長に関係なく、子どもの人生に決定的な影響を及ぼすのは、当該子が属するグループ環境(ともだち関係)ということです。一卵性双生児に関する複数の実験結果も言及されており、論理の展開に納得しました。

子どもが、どのような友だち関係を選び、どういう役割を演じるかは、子どもが自分の遺伝的な特性を活かして自分で決めていくしかなく、親が介入できることではないようです。ともだち関係を中心とした環境の重要性を再認識いたしました。
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