東京21法律事務所所属

弁護士 広津 佳子  Lawyer Keiko Hirotsu Official Site

ブログ
2016/1/8
刀剣ブーム、京都の聖地巡礼!
明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

 年始は、例年どおり、学生時代の友人とそのご家族が神職を務めている京都の建勲神社に参拝したところ、“京都刀剣御朱印めぐり”の期間中であることを知りました。
 「刀剣乱舞」というゲームの影響で、名物刀剣が伝来した京都の古社寺をめぐる方が多く、折からの“御朱印ガール”の増加で、今年は御朱印を手にする女性の参拝客が多いことに驚きました。

 御朱印帳を手にした参拝客が多い(とりわけ女性が多い)のは、他の神社も同じでした。この京都刀剣御朱印めぐりに参加している神社は、建勲神社を含めて4つあり、豊臣秀吉公をお祭りしている豊国神社、勝運(特に勝馬、馬券です!)の藤森神社、京の七口の1つである粟田口付近にあり、旅人の安全を祈念した粟田神社(鍛治神社もあります)ですが、アニメやドラマの聖地を巡る旅をしてきた我々夫婦が、この刀剣御朱印めぐりを知るやいなや、残りの3つの神社の参拝に向かったことは言うまでもありません。

 建勲神社は、織田信長公をお祭りしていますが、桶狭間の戦いで織田信長が得たという刀(名物義元左文字)があります。刀剣「名物義元左文字」をイメージした「刀剣乱舞」のキャラクターの宗三左文字はピンク色の衣装を身に着けていることから、建勲神社の御朱印帳の1つとして、ピンク色の表紙に「天下布武」と記載されたものも登場しています。この斬新なデザインに神社の関係者の方のセンスを感じました。私は、このピンク色の御朱印帳を手にして、残り3つの神社を巡りました。

 また、豊国神社には、斬りつけた真似をするだけで相手の骨が砕けるという伝説をもつ「薙刀直シ刀(名物骨喰藤四郎)」があります。豊国神社は、京都国立博物館の隣にあるので、これまでこの神社には足を運んでいましたが、御朱印帳を手にした人が長い行列で順番を待っている光景を初めて見ました。京都国立博物館でも、これらの刀剣の特別展示がなされていますので、この機会に足を運んでいただくとよいと思います。

印象的だったのは、粟田神社の参拝の際に見かけた絵馬です。「刀剣乱舞ブームで浮足立っている状況に心配している。この状況が早く落ち着きますように」という趣旨のことが記載されていて、参拝客の中にも、複雑な思いでこの刀剣ブームを見ている方がおられるようです。

この刀剣御朱印めぐりで、文化の伝承にはいろんな方法がある(ビジネス上のチャンスもある)ことを感じた次第です。
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