東京21法律事務所所属

弁護士 広津 佳子  Lawyer Keiko Hirotsu Official Site

ブログ
2015/4/18
リスクは人を成長させる!
 先日のセミナーで、東京商工リサーチの元代表取締役のお話をうかがいました。資本主義では、人が活動する場を提供する役割は企業が担っていること、だから企業の社会的責任は、存続して雇用し、納税をすることにあること、リスクは企業の健全な存続を阻害する要因であるから、経営はリスクマネジメントであること、そして、経営者や従業員の言動は、企業の存続を意図したものであることが必要で、企業の存続には”役に立つ実感”が必要であるという趣旨のお話でした。また、リスクに近づいてはならないが、万一リスクが発生したら逃げないこと、そしてリスクは起こさせないことが大切で、リスクは組織と人を成長させるというお話もありました。攻めは存続を担保する(「このまま」でいいと思ったら、「このまま」ではいられなくなる)、攻めの対象は自分自身(将来の不安)というご指摘もありました。

 この、”攻めの対象は自分自身”という言葉は印象に残りました。追い込まれると、解決するために必死になって考えますが、それでも不安です。特に、企業の経営環境は、リスクだらけですから、経営陣はいくら考えても不安で、孤独だと思います。夜、安心して眠るために、財力と市場が許す限り保険を掛けるという取締役もおられるという話も聞いたこともあります。

 ただ、必死に解決を考えていくプロセスの中で、第三者からの指摘も受け、自分の弱みや強みに気付き、リスクに備える準備ができるようになる気がいたします。
 リスクに直面し、あるいはリスクが予想される場合に、リスクに立ち向かうべく一歩踏み出して努力するか、このままでいいと思うかも、全て自分が決めることです。私も、”自分を信じる”ことを自問自答しているところで、”リスクが人を成長させる”と感じています。
 
 そして、私自身が日々取り組んでいる、企業のリスクを低減、回避するための努力を続けることの重要性を再認識したセミナーでした。

 まさに、”ピンチはチャンス”(2014年10月14日ブログ【指原莉乃氏 逆転力】)です!
RSSアイコンRSSフィードを購読