東京21法律事務所所属

弁護士 広津 佳子  Lawyer Keiko Hirotsu Official Site

ブログ
2014/11/4
京都の虹・夕日がきれいでした
2014年11月2日、3日を利用して、京都を観光して参りました。紅葉には少し早かったのですが、 観光客や修学旅行生等でバスも混雑し、基本的には徒歩での移動でした。

日本最初の漫画と言われている国宝の鳥獣戯画が目当てで京都国立博物館を訪れるも、外で100分、中で40分の合計で2時間以上の待ち時間と言われて諦め、同じ博物館内の平成知新館の展示を拝見しました。こちらも国宝も多く、特に狩野永徳の花鳥図襖は、近くはもちろん、遠くから見ても迫力がありました。
京都国立博物館の隣には、豊臣秀吉を祭った豊国神社と、豊臣秀頼が再興し徳川家康が大阪追討のネタにした「国家安康 君臣豊楽」と刻まれた鐘のある方広寺がありますのでちょっと立ち寄ったところ、ちょうど豊国神社には袴の新郎と白無垢・綿帽子の新婦がおられました。夫から「ほら、きれいだねと言わなくちゃ」と言われ、夫と「きれいですね」と声をかけた次第です。私は、京都の八坂神社で結婚式を挙げたのですが、境内を歩いている際、私の白無垢・綿帽子姿を見た観光客が「きれいね」と言ってくださり、参拝客(主に外国人)が写真に写しているのを横目で見て、うれしくなったのを思い出しました。私が第三者から「きれいね」と言われたのは、この時が最初で最後です。

 その後は、八坂神社、特別拝観の六道珍皇寺(小野篁は、昼間は朝廷に、夜は閻魔庁に仕え、夜毎(よごと)、本堂裏庭の冥土通い井戸から冥府に通い、黄泉がえり井戸から此岸に戻ってきたという寺、3回目でようやく拝観できました)等のお寺を回りました。青蓮院からバスに乗って将軍塚、国宝の青不動を参拝し、将軍塚からは、夜景の京都を一望しました。高台から京都タワーと京都御所一帯(灯りがなくて真っ暗な緑の一帯)は見つけやすいので、そこから東西南北を判断していただくとよいと思います。

 翌日は嵐山に行き、秋季の特別拝観できる宝厳院、弘源寺、天竜寺に参拝しました。苔の緑と色づき始めた紅葉のコントラストが良く、しばし普段の忙しさを忘れて見とれていましたが、特に天竜寺は、団体客で非常に混雑をしておりました。
少し時間があったので嵯峨野の清涼寺にまで足を伸ばしたところ、途中で通り雨に当たりました。でも、通り雨のおかげで、いい景色を2つ見ることができました。

 1つは、東の空に、立派な虹が1本(7色見えました)、その外を薄いながらももう1本の虹が見えました。夫と「虹のふもとには宝物があるらしい」と話しているうちに、太陽が影って虹が消えてしまいました。ただ、後で調べると、「虹のふもとには宝物がある」という逸話は、遠くよりも近くに大切なものがあることの比喩のようです。
 もう1つは、清涼寺の境内から、北西の方向の遠くの山にもやがかかり、そこに柔らかい夕日が差し、清涼寺や借景となった山が薄紅色に染まり本当にきれいでした。雨で周囲に人がおらず、全く贅沢な空間でした。

 紅葉を間近に控えた11月の京都は混雑していましたが、あんな素敵な虹と夕日を同時に見たのは初めてです。京都は私の好きな街の1つです。
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